Omada Health-継続的な健康習慣を全ての人々に

Omada Health

 2011年に設立されたOmada Health社(以下、Omada社)はアメリカのサンフランシスコに拠点を置いており、心臓病やⅡ型糖尿病などといった深刻ではあるものの予防可能な慢性疾患のリスクを軽減するようなソリューションを提供しています。

Omada社はVirtual-First Care(以下、V1C)プロバイダーとして、デジタル行動科学と臨床計画書を組み合わせたバーチャルケア・プログラムを提供することを通じて人々の健康を継続的に改善しています。人々がただ使うだけで終わらず、継続できるようなケア・プログラムを糖尿病や高血圧、筋骨格(MSK)系疾患などの慢性疾患を対象に提供しています。

Virtual-First Care Provider

 デジタル医学協会のDiMe (the Digital Medicine Society)の定義によると、Virtual-First Car(V1C)とは、『個人またはコミュニティのために、可能な限りデジタルインタラクションを通じてアクセスし、臨床医の指導のもと、人々の日常生活に統合された医療を提供すること』を指します。Omada社が提供しているバーチャルケア・プログラムはまさにそれにあたり、アプリケーションを通じて時間場所を問わずケアチームとの連携ができ、人々の生活習慣を継続的に改善するようなソリューションを提供しています。

DTx製品『Omada』

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=knhirNtEWgM

 Omada社は糖尿病や高血圧、筋骨格(MSK)疾患などの慢性疾患を対象としたDTx製品『Omada』の開発及び提供を行っています。同製品は日々の食事や運動の記録を分析し、各個人に合わせた生活習慣改善の提案やケアコーチとの連携、そして同じ症状を持つ人々とのコミュニティの形成を通じて慢性疾患の治療を行います。

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Omada Healthのストーリー

 Omada社は、バーチャルケアがいかに慢性疾患を治療することができるかを示すべく、2011年に設立されました。設立以来、1700以上の自営業の雇用主や医療保険制度、医療システムと提携しており、アメリカ全土において55万人以上の会員を獲得しています。パートナーには、CostcoやIron Mountainなどの全米の大手企業や、CignaやKaiserなどの大手ヘルスプランが名を連ねており、同社が掲げている以下のようなミッションを達成するべく奮闘しています。

私たちは人々が自分自身の言葉で持続的な健康の変化を起こすよう促すことを目的としています。また医療保険制度や雇用主と提携し、会員にパーソナライズされたツール、リソース、サポートを提供することで、人々の健康を継続的に改善することを目指しています。

今後の展開

 2022年2月23日、Fidelity Management & Researchが主導した1億9200万ドルのシリーズE融資を完了し、今後数百万人にバーチャル・ファースト・ケアを提供していくことが予想されます。現在、慢性疾患に関して医療業界が転換期を迎えており、米国の成人の3,730万人が糖尿病として、約9600万人が糖尿病予備軍として診断されています。また成人の47%が高血圧症で、50%以上が筋骨格系の問題に悩まされています。このような状況下でこそ、Omada社が提供するDTxを通して慢性疾患に対処する必要性が強く感じられます。

Omada社の共同設立者兼CEOであるSean Duffy氏は次のようなことを述べています。「我が社の使命は、米国における慢性疾患治療の問題を解決することです。現行の医療制度には、個人の真の健康管理を妨げる非効率性が非常に多くあります。10年の実績を持つわが社のアプローチは、業界を凌駕する成果を上げています。そして今回の資金調達は、米国内の何百万人もの人々にバーチャルな慢性疾患治療を提供するという当社のミッションを実証するだけでなく、加速させるものです。投資家のFidelityやaMoon、Civilization Venturesなどの支援により、当社は顧客の成長をよりよくサポートし、新しいケアモデルを先導することができるのです。」

2011年の設立以来、Omada社はバーチャルケア業界のリーダーとして、人々が慢性疾患を管理し、より健康的な生活を送るためのエビデンスに基づくソリューションで世界的に高い評価を得ている同社の今後の動向に引き続き注目していきましょう。


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