MICINーすべての人が納得して生き、人生を全うするにはー

 株式会社MICIN(東京都千代田区、代表取締役:原 聖吾)は「すべての人が、納得して生きて、最期を迎えられる世界を。」をビジョンに掲げる医療スタートアップです。同社は医師などの医療の専門家や技術分野のトッププレイヤーによって率いられています

会社概要

会社名                  株式会社MICIN

所在地                  東京都千代田区大手町

設立                     2015年11月26日

資本金               1億円(2021年12月末時点)

代表者名              代表取締役 原 聖吾

事業内容              オンライン医療事業

                            臨床開発デジタルソリューション事業

                            デジタルセラピューティクス事業

                            保険事業 等

社名の由来

 MICINは、スタンフォード大学で1970年代に作られた医療人工知能 “Mycin” のオマージュで名付けられました。伝染性の血液疾患を診断し、抗生物質を推奨するアルゴリズムであるMycinは、専門医には及ばないものの、一般的な医師よりは高い診断結果を誇ったとされています。MICINは「すべての人が、納得して生きて、最期を迎えられる世界」の実現に貢献していきます。医療情報(Medical Information)の有効活用で、テクノロジーを進化させ、医療現場で当たり前に使われるものにしていく。Medical Informationの頭文字、MIとMycinを組み合わせ生まれたMICINは、2015年の創業から、ビジョンの実現に向け邁進しています。

MICINの事業内容

デジタルセラピューティクス事業

MedBridge(メドブリッジ)

 MedBridge heart careは安心して治療生活を送っていただくために、患者さんのセルフケア習慣を支援するシステムです。

 患者さんからレポートされる主観情報やバイタルなどの客観情報をまとめて、医師や看護師にご提供します。

 診療中はフィードバックに集中しやすくなるなど、より効率的に時間を使えるようになります。

 ※この製品は医療機器には該当いたしません。

過敏性腸症候群患者の症状緩和に向けた大学病院との共同研究

 東京大学、東北大学の大学病院と共同で、過敏腸症候群患者の症状緩和を目指し、認知行動療法の一つであるエクスポージャー法(曝露法)を用いたDTxの研究を行っています。

 患者はアプリを通じて日常生活と症状を記録し、エクスポージャー法の際の感情や行動の様子も記録します。記録されたデータはサーバに送られた後タイムリーに解析されて、フィードバックを受けることができます。

 また、医師はアプリを通じて収集されたデータにより、患者の日常的な容態やエクスポージャー法の実施結果を把握することができるとともに、解析結果を基に患者に合った治療法の提案を行うことができます。

オンライン診療サービス「curon(クロン)」

 curonは2016年4月にローンチされたMICIN社のメインサービスです。診療の予約から問診、診察、決済、医薬品の配送手続き(院内処方の場合)までをオンラインで完結させることができます。

 医師も手持ちのパソコン・タブレット端末で開始でき、初期費用・月額費用0円でご利用いただけます。

その他

 上記の事業の他にMICINは、薬局向けサービス「curonお薬サポート」、curonプラットフォームを活用した製薬マーケティング・メディカル支援サービス、臨床開発デジタルソリューション事業「MiROHA」、MICIN少額短期保険株式会社など、手広く医療のDXを進める事業を展開しています。

創業の経緯

 代表取締役の原聖吾氏は東大医学部卒業後医師となり、医療政策をつくるシンクタンクに就職、その後スタンフォード大学ビジネススクールへ留学しMBAを取得、マッキンゼーを経て情報医療社(現・MICIN)を起業し今に至るという異色の経歴を持ちます。

 Linkedinが行ったインタビューにて起業の動機を以下のように述べています。

「自分の健康状態を知り、的確に予測できるようになれば、すべての人が納得して最期を迎えることができます。そんな時代を作っていきたいというのが、そもそも会社を立ち上げたきっかけです。」

 MICIN公式WEBサイトのトップページにも書いてある通り、原氏は「すべての人が後悔しないで最期を迎えられる時代を作る」ことを目標にMICINを立ち上げ医療のDXを推進するソリューションを複数展開しています。

今後の展開

 MICIN社は現行のサービスを続けながら、今まで産後うつや糖尿病や大腸がんなど手広く行ってきたDTxの研究開発にも引き続き精力的に取り組んでいく予定です。現在第一号の医療プログラムである患者の呼吸音を取得しオンライン取得に使用する医療機器プログラムをPMDAに承認申請中です。

 またメインサービスであるcuronで蓄積されるデータがある程度たまり解析できるようになれば、近い将来いろいろな予測ができるようになると原氏は期待しています。  新進気鋭のメンバーと共に歩むMICIN社がどんなプロダクトをデジタル医療業界に発表していくのか今後の動向に注目しましょう。


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