Big Health社は、2022年1月26日に前食品医薬品局(FDA)医療・科学担当副長官のAnand Shah氏を取締役に迎え、さらに2月3日、起業家Gabriela Perez氏を最高商務責任者として招き入れたことを発表しました。
この大抜擢は、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2が主導したビッグ・ヘルスの7500万ドルのシリーズC資金調達に続き、Big Health社のDTx開発増強に大きく貢献することが期待されます。
Shah氏について
Shah氏は、2016年から2021年までFDAとメディケア&メディケイドサービスセンター(CMS)で複数の上級指導職を務め、新しい技術の市場投入、医療提供・支払いモデルの再設計、消費者の選択肢の拡大に力を注ぎました。FDAでは、デジタルヘルス、臨床試験、リアルワールドエビデンスに関連するものを含む複数の公衆衛生政策とプログラムを開発しました。さらにCMSでは、高度なプライマリーケア、専門医療、処方薬など、新しい価値に基づく支払いおよびサービス提供モデルの臨床設計を主導しました。
これよりShah氏は、Big Health社の取締役会のメンバーとして、メンタルヘルスケアにおける非薬物療法としてのデジタル治療薬へのアクセスを拡大することに貢献します。Shah氏は、同社の臨床および公共政策戦略の強化に積極的な役割を果たす予定です。
Shah氏は、「拡大する精神衛生上の危機は、今日の米国の医療制度にとって最も差し迫った問題の一つです。エビデンスに基づくデジタル治療法と革新的な診療報酬モデルの組み合わせにより、Big Health社は、メンタルヘルスケアに対する現在のアプローチを変革するユニークな機会を得ました。Big Health社の取締役会に参加し、何百万人もの人々が良好なメンタルヘルスを取り戻せるよう支援するという同社の使命を推進できることを光栄に思います。」と述べています。
Perez氏について
Perezは、過去20年にわたり、テクノロジーを活用した医療サービス企業を複数立ち上げ、その規模を拡大してきました。直近では、米国最大の女性・家族向けデジタルヘルス企業であるOvia Health社の取締役副社長兼ゼネラルマネージャーを務め、同社を前年比3桁増収に導くとともに、2,000以上の顧客を統括し、地域および国のヘルスプランと新たに27の提携を結びました。
これよりPerez氏は、DTx製品の商業的適用と償還を加速させることを目的に、営業、顧客管理、戦略的パートナーシップ、新規市場など、Bighealth社のグローバルな商業成長と戦略を統括します。
Perezは次のように述べています。「私は医療技術の分野でキャリアを積んできた中で、事業の成功に最も重要な3つの重要なトレンドを特定しました。Bighealth社は、この3つの分野すべてにおいてデジタル・セラピューティック業界をリードしており、今後さらに急成長することが期待されています。ピーターやビッグ・ヘルス社のチーム全員と一緒に、何百万人もの人々が心の健康を取り戻せるよう支援するという当社の使命を推進できることを、これ以上ないほどうれしく思っています。」