CureApp開発の高血圧治療用アプリが薬事承認へ

国内で初めて薬事承認されたニコチン依存症向けのDTx、『CureApp SC』を開発した株式会社CureAppが、日本国内で2例目のDTx製品を上市することに成功しました。

同社はニコチン依存症の他に高血圧やNASH(非アルコール性脂肪肝炎)、アルコール依存症、そして乳がんに向けた治療用アプリの開発を同時並行で進めています。その中でも今回、高血圧治療用のアプリが薬事承認を得ることとなりました。

2022年度診療報酬改定案で「プログラム医療機器等医学管理加算」の項目新設が了承されるなど制度面での追い風もある中、今回治療用アプリとして同社初のソフトウェア単体での薬事承認了承となりました。国⺠病と言われる高血圧症に対し、薬だけに頼るのではなくアプリで生活習慣の修正を支援するデジタル療法を実現する「高血圧症向け治療用アプリ」誕生への一歩となります。また、高血圧領域における治療用アプリの薬事承認の了承は「世界初」となります。

『CureApp HT 高血圧治療アプリ』とは

CureApp HT 高血圧治療アプリとは、日々の生活習慣の記録と血圧のモニタリング結果から個別に最適化された食事や運動、そして睡眠をレコメンドするアプリケーションとなっています。高血圧治療で最も重要になってくるのが日々の生活習慣ですが、同製品を通じて健康的な生活習慣の形成と継続をすることで適切の血圧を保つことが可能になるといいます。また、同製品は自治医科大学内科学講座循環器内科学部門と共同で研究を実施しており、本態性高血圧症で治療中の20歳以上65歳未満の男女399例を対象に行った臨床試験では、実験群が対照群に比べて優位な降圧効果を示したといいます。

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