フィンランドのヘルシンキに本拠を置くKaiku Health社はがん患者のQOL向上を目的として2012年に設立されたスタートアップで、デジタル症状管理プラットフォームの開発及び提供をしています。
DTx製品『Kaiku Health』
同社が提供しているがん患者向けのデジタル症状管理プラットフォーム“Kaiku Health”は患者の症状管理をはじめとして、ケアチームとの密な連携を通して異常事態が発生した際のタイムリーな対処を可能としています。
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Kaiku Healthの歴史
同社は2012年、Aalto Universityにてヘルスケアに関心の高い5人のソフトウェア開発者によって創業されました。現在では60人以上のスタッフを抱える企業まで成長し、同社が提供する製品はアメリカ及びヨーロッパにおける70以上のがんクリニック及び病院で導入されています。また、2020年5月にはオンコロジー(腫瘍学)を専門とし、がんに対する先進的な放射線治療を提供するスウェーデンの企業Elekta社の傘下に入りました。このM&Aによってがん治療の先進的なソリューションを提供するためのシナジーを発揮することが期待されます。
今後の展開
2020年、Kaiku Health社は新たに遠隔COVID-19症状チェック・プラットフォームを開発し、スイスのジュネーブ大学病院への提供を開始しました。同プラットフォームは、ウイルスに感染していると疑われる患者や、すでに診断を受けている患者を病院内外でトリアージするのに役立ちます。同社はがん患者のQOL向上はもちろんのこと、現在世界中で蔓延しているコロナウィルスへのソリューションも提供しており、ますます今後の活躍が期待されます。