Kaia Health-時間場所問わず効果的な治療を患者に提供する

 2016年に設立され、ドイツのミュンヘンとアメリカのニューヨークに本拠を置くKaia Health社は、MSK(筋骨格)疾患やCOPDなどの疾患に対してエビデンスに基づく治療法を生み出すDTxのリーディングカンパニーです。時間場所問わず効果的な治療を患者に提供できるようにすることを使命としています。

Kaia Healthが提供するDTx製品

引用元:https://youtu.be/nMgZZj-_aKg

同社が提供するDTx製品は二つ存在し、MSK(筋骨格)疾患患者向けの製品と、COPD患者向けの製品があります。それぞれに分けて説明します。

慢性疼痛治療『Kaia Health』とは

まず、慢性疼痛に対するソリューションとして『Kaia Health』を提供しています。同製品は18歳以上のMSK(筋骨格)疾患患者向けのDTx製品で、各ユーザーにパーソナライズされたエクササイズやリラクゼーション、情報コンテンツを提供している慢性疼痛治療のセルフマネジメントプログラムです。

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COPD(慢性閉塞性肺疾患)治療『Kaia COPD』とは

次に、COPDに対するソリューションとして『Kaia COPD』を提供しています。同製品は18歳以上のCOPD(慢性閉塞性肺疾患)患者向けのDTx製品で、肺疾患に有効な治療法として知られる肺リハビリテーションの一環としてエクササイズや各種リラクゼーションを提供しています。

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創業の経緯

 同社は「慢性的な腰痛をより効果的に管理する方法を見つける」というミッションのもと、Konstantin Mehl 氏と Manuel Thurner氏によって共同で創業されました。当初のミッションを達成するべく長い間試行錯誤していたところ、疼痛管理のゴールドスタンダードとして知られるマルチモーダル療法をデジタル化することを着想し、製品の開発に至りました。

現在、ドイツのミュンヘンとニューヨークに本社を構えており、45万人以上のユーザーを抱えていますが、究極的には世界中の何百万人もの患者がKaia Healthの手頃で効果的な治療法をいつ、どこでも利用できるようにすることを目標としています。

今後の展開

 同社は2019年の2月にCOPDのデジタル治療の事業化試験を日本で実施する方針を明らかにしました。今後日本では超高齢化社会への移行に伴いCOPDが大きな健康問題となることが予想されており、そうした状況を鑑みて日本への進出を明らかにした同社の視察能力には目を見張るものがあります。

さらには同年7月に800万ドルの調達に成功していることから、MSK疾患とCOPDの治療を支援するDTx製品へのさらなる拡充が期待されます。Kaia Health社の今後の動向に注目しましょう。


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