Boehringer IngelheimとClick Therapeuticsが統合失調症治療を支援する処方箋型DTxの開発・販売で提携

Boehringer IngelheimとClick Therapeuticsの提携

 2020年9月11日、Boehringer IngelheimとClick Therapeuticsが統合失調症治療を支援する処方箋型DTx『CY-155』の開発及び商業化に関する提携契約を締結したことを発表しました。今回の提携は、Click Therapeuticsが有するDTx開発及び商業化の能力と、Boehringer Ingelheimが有する精神神経疾患治療薬の開発に関する専門性を活用するといったことが背景にあります。

提携の契約内容

 この度、Boehringer IngelheimはCT-155の開発資金を提供し独占的なグローバル権利を獲得することに同意を得ています。具体的には、Boehringer IngelheimがClick Therapeuticsに対して契約一時金や開発資金をはじめとするマイルストーン支払いを合計約5億ドル支払うことになっており、Click Therapeuticsは販売額に応じたロイヤリティを受け取るといったものになっています。

Boehringer Ingelheimのコメント

 Boehringer Ingelheimのコーポレートシニアバイスプレジデント、治療領域ヘッドCNS、網膜症および新興領域担当のJan Stefan Scheld(M.D.)は、「CT-155は、当社のCNSパイプライン・ポートフォリオに加わる素晴らしい製品です。この製品は、当社の患者さん中心のアプローチを反映しており、行動の修正がいかにポジティブな神経細胞の変化を引き起こすかを示す証拠を、広くアクセス可能なソリューションに変換しています。」というコメントを残しています。

Boehringer Ingelheimについて

 Boehringer Ingelheimは、人と動物のために新しく優れた医薬品を創製すること、そして人々の生活を変える画期的な治療法を生み出すことを使命としています。同社は世界をリードする研究開発型の製薬企業として、ヒューマン・ファーマ、アニマル・ヘルス、バイオ医薬品受託製造の3つの事業分野で51,000人を超える従業員が日々イノベーションを通じて価値を創造しています。

2019年には190億ユーロの純売上高を達成し、そのうち約35億ユーロを研究開発へ多額投資するなど、Boehringer Ingelheimはイノベーションを推進し、命を救い、生活の質を向上させる次世代の医薬品開発を目指しています。

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