ソニーとエムスリー、新会社「サプリム」設立

 日本の医師の9割、世界の医師の5割が登録するプラットフォームを通じて、各種医療関連サービスを提供しているエムスリーとエンタテインメントから保険・ライフケアまで多様な事業を展開しているソニーグループは2022年4月1日に合弁会社としてテクノロジーと医療分野の知見を融合したソリューション事業を行う株式会社サプリムを設立しました。

株式会社サプリムの事業内容

 2022年5月11日現在、株式会社サプリムは「リハカツ」という脳卒中患者をはじめとした在宅リハビリ支援アプリケーションを提供しています。

 このサービスの特徴として以下の3つがあります。

  • ソニーの最新技術を使ったAIによる日々のトレーニングの提案・リアルタイムチェック
  • LIVE配信・チャット機能を使った理学療法士とのコミュニケーション
  • アプリ上で目標を設定、日々のトレーニングの成果が確認できる

 同サービスは高齢者介護施設などでの利用も想定しており、近日中に実証実験を行う予定となっています。

 このアプリはApp Store・Google Playからダウンロードできます。

↓↓↓サービスHPはこちら

会社設立の背景と目的

 会見においてサプリムの社長に就任する山根有紀子氏は以下のように述べています。

 「DTx市場は、全世界で3兆円の規模になると見込まれています。そこで、ソニーグループが持つコンシューマテクノロジー技術、エンタテインメントノウハウと、エムスリーが持つ医療領域での多様な事業経験、医療関係者とのネットワークを、メディカル・ヘルスケアに適用し、医療業界の課題解決を目指します。クリエイティブな発想と先進技術で健康で楽しく暮らす人を1人でも増やしたいです。」

 エムスリーとソニーグループは、2020年4月より、新型コロナウイルス感染症対策やその他の医療・ヘルスケア領域において新たな価値創造を目指すためのさまざまな協業を行ってきました。今回の株式会社サプリム設立により協業を加速し継続的な事業として価値を社会に届け続ける予定です。

これからの展望

 株式会社サプリムは現在、上記の在宅リハビリ支援サービス「リハカツ」の他に「ウェアラブルデバイスを活用した在宅での治療・モニタリングプログラムの開発」「在宅心臓リハビリサービスの開発(今後糖尿病、疼痛管理にも展開する予定)」「睡眠時無呼吸に関する事業(近日中に詳細を発表予定)」「フレイル予防事業」「デジタルの医療応用、DTx、ウェルビーイングの推進に資する事業」などDTxを中心に多様な事業を展開していく予定です。

↓↓↓株式会社サプリムの詳細についてはこちらの記事をご覧ください。


関連記事