がん患者向けのケアマネジメントプラットフォーム『HAYA』

『HAYA』とは

 「HAYA」は、英製薬大手のAstraZeneca社とmy mhealth社が協業して開発したオンコロジーケアマネジメントプラットフォームです。オンコロジーとは、腫瘍やがんの発生原因及び治療方法を研究する学問のことを指しますが、同製品は特にがん患者を対象としており、がん治療に際する遠隔症状管理及びモニタリング機能を実装しています。

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製品の概要と特徴

引用元:https://youtu.be/hnyygcN-Px0

 同製品は患者に対する数々の質問を通して患者の症状をリアルタイムでモニタリングすることで、各患者に合わせた症状管理及びケアを行うことができます。また、医療チームとのシームレスな連携を通して、遠隔であっても充実したサポートを施すことができます

一方医療従事者は、ダッシュボードを通して各患者の症状や検査結果、診察結果、さらには治療方法などの臨床記録を一括してみることができ、集団レベルでの症状遠隔モニタリングを通して介入が必要な問題を早期に特定することができます。従来の対面診療と比較して時間を有効に使うことができ、医療の効率化にもつながります。

今後の展開

 AstraZeneca社のCountry Head of OncologyであるArun Krishna氏は、次のようなことを述べています。
「がん患者さんのケアマネジメントには大きな課題と複雑さがあることは明らかです。患者さんは、自分の状態をよりよく自己管理できるようになりたいと願っており、自分の都合に合わせてケアチームにもっとアクセスできることを望んでいます。AstraZenecaはmy mhealthと提携し、患者、HCP、ケアセンターとともに、またそのために、遠隔モニタリング、コミュニケーション、教育を組み合わせた非販促型の統合腫瘍ケア管理プラットフォーム、HAYAを共同開発しました 」 

当初肺がん患者のみを対象に開発されたという『HAYA』は、他のがんを含めた新たな展開を考えているといいます。同社の今後の動向に注目しましょう。


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