my mhealth－デジタル医療でヘルスケア業界を変革する

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my mhealth Limited とは

　2012年に設立されたmy mhealth社はイギリスのボーンマスに本拠を置くデジタル医療のスタートアップで、ヘルスケアを変革することを使命としています。同社は医師やエンジニア、プロダクトデザイナーとともにCOPD(慢性閉塞性肺疾患)、心臓病、喘息、糖尿病、がんといった様々な疾患に対するソリューションを提供しています。

事業内容

　mymhealth社はDTx製品の提供を通してヘルスケア業界に変革をもたらそうとしています。同社が提供しているソリューションは患者一人一人のニーズを満たす、かつ集団規模の医療介入を可能としています。エビデンスに基づいたデジタルリハビリテーションを自宅で行えるようなプログラムをはじめとして、自身の疾患理解を深めるための教育プログラムや服薬アドヒアランスを向上させるような管理プログラムを提供しています。

現在、同社が開発している製品は以下の通りです。各アプリはmy mhealthプラットフォーム上で統合されており、クラスⅠの医療機器として、該当するMHRA MDR基準及びCEマーク、NICE、そしてNIAに準拠し、Cyber Essentialsの認証を受けています。

myCOPD

　COPD患者に向けた統合的なプラットフォームで、吸入器の正しい使用方法に関する映像コンテンツや、COPD専門家による疾患理解を深める教育、そして治療としての肺リハビリテーションなど、COPD治療に対する包括的な体制を整えています。

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イギリスで初めて認証されたCOPD患者向けのDTx『myCOPD』

myDiabetes

　Ⅰ型及びⅡ型糖尿病患者向けに開発されたアプリケーションで、糖尿病コントロールのための各種コンテンツを提供しています。中でも『DM:Fit™』という運動及び食事管理プログラムを核としており、血糖値コントロール及び長期的な合併症のリスク軽減を可能にします。

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糖尿病のセルフマネジメント支援をするDTx『myDiabetes』

myHeart

　心臓病を患っている患者向けに開発された包括的なプラットフォームで、心臓病治療に効果的なプログラム“心臓リハビリテーション”をはじめとして、各種教育コンテンツやレポートを提供しており、時間と場所を問わない心臓病治療を可能にしています。

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心臓病患者向けのDTx『myHeart』

myAsthma

　喘息患者向けに開発されたDTxで、疾患理解を深める各種教育コンテンツや喘息に影響を及ぼすような大気汚染の情報、そして服薬状況管理機能など、患者が自身の症状をセルフマネジメントできるように支援しています。

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喘息のセルフマネジメントを支援するDTx『myAsthma』

COVID-19 Virtual Ward

　COVID-19と診断された、またはその疑いのある患者を管理及びモニタリングするためのバーチャル病棟です。日々の症状管理記録を基に重症化のリスクのある患者を推定し、ソフトウェアプラットフォーム上で医療従事者と連携することで迅速な対応を可能としています。

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コロナ患者向けのバーチャル病棟『COVID-19 Virtual Ward』

HAYA

　英製薬大手のAstraZeneca社と協業して開発した、がん患者向けのケアマネジメントプラットフォームです。リアルタイムでの症状モニタリングを通して各患者にパーソナライズされたケアを提供しています。

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がん患者向けのケアマネジメントプラットフォーム『HAYA』

myOp

　外科的手術を控えた患者向けに開発されたアプリケーションで、手術前に体力面や精神面、そして栄養面をマネジメントするようなオリジナルの“プレリハビリテーション”をはじめとして手術前後の体調を整え、合併症を防ぎます。

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手術前後の体調を整え、合併症を予防する『myOp』

創業の経緯

　同社のCEO兼共同創業者であるSimon Bourne博士は自身が呼吸器内科で勤務していた経験から、患者に質の高い医療を提供するためにはイノベーションが重要であると考え、イギリスのサウサンプトン市内に新しいコミュニティ経路を立ち上げた後、2012年にmy mhealth社を設立しました。

同社は全ての患者が各々にあった時間と場所で専門家のアドバイスや介入を受けられるようにすることに情熱を注いでおり、COPD患者向けの製品“myCOPD”の成功を皮切りに喘息や糖尿病、心臓病、さらにはCOVID-19など様々な疾患に対する症状管理プラットフォームの開発及び提供に着手しています。同じく共同創業者でありCSOであるTom Wilkinson氏率いるチームは、患者と臨床医が患者の状態をよりよく理解し、治療を最適化できるように、データ駆動型の疾患モデルを開発しています。

今後の展開

　同社は2022年2月15日にバイオテクノロジー業界のベテランでDTxのパイオニアであるJoel Sangerman氏を最高商業責任者に任命し、急速に拡大している米国のユーザー基盤を拡大することを発表しました。同氏は30年以上にわたり米国を拠点とする全ての人々がより低コストでより良い医療を受けられるような取り組みをしてきました。また、様々な企業の要職を務めてきた経験から、医療業界における戦略的パートナーシップを構築する上で重要な役割を担ってきました。

Sangerman氏を迎え、COPDをはじめとする様々な疾患を管理するような統合ケア・プラットフォームを提供し、mymhealth同社のブランドが世界のDTx市場をリードする存在となるのか、今後も注目していきましょう。

　mymhealth社HPはこちら

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