Pear Therapeutics-質・量ともにトップクラスのDTx開発

 2013年に設立し、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンに本社を置くPear Therapeutics社はヘルスケア業界においてDTxという新しい領域の開発を推進しているリーディングカンパニーです。

DTx製品

 現在同社はFDA承認済みのDTxを3つ提供しており、それらは「ランダム化比較試験(RCT)というエビデンスの質が高い研究手法を取り入れている」かつ「医師の処方がないと使えない」ものとして、処方箋型デジタル治療アプリ(PDT:Prescription Digital Therapeutics)という用語が用いられ、DTxの中でも厳しい基準をクリアした製品として差別化が図られています。

物質使用障害(SUD)治療補助アプリ:reSET®

 物質使用障害(SUD)と呼ばれる、アルコールや覚せい剤、大麻などに依存する精神疾患を患っている人々の依存薬物使用を防止するDTxで、FDAからの認証を受けています。

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オピオイド使用障害(OUD)治療補助アプリ: reSET – O®

 reSET – O®は、麻薬性鎮痛薬であるオピオイドを処方された容量より多く使用したり痛みがなくなったのに使用し続けたりする精神疾患、“オピオイド使用障害(OUD)”を患っている人々を対象としたFDA承認済みのDTxです。

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慢性不眠症改善アプリ:Somryst®

 Somrystは、慢性不眠症を患っている人々を対象としたDTxで、FDAからの認証を受けています。22歳以上の患者を対象としており、9週間にわたって神経行動学的介入(不眠症の認知行動療法-CBT-I)を行うことで不眠症の改善をサポートしています。

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Pear Therapeuticsの現在

 2013年という、DTxに関する会社の中でも早い段階で設立されたPear Therapeutics社はDTxにおける様々な分野にアプローチし、質の高い製品を次々と生み出しています。

 現在、リリースされている製品は上記の3つと「PearConnect」という医療用のサービスセンターですが、他にも開発段階の製品が14個あります。

出典:https://peartherapeutics.com/science/product-pipeline/ 

今後の動向

 Pear Therapeuticsのガイダンスによると2021年の総収益は420万ドルで、2022年には2200万ドルの収益を目指す予定です。

 また、2022年3月21日、同社は日本のIT大手SoftBankと睡眠/覚醒障害の治療のためのDTxを日本で展開することになりました。

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 以上述べた通り同社はこれからも様々なDTxの開発に取り組んでいく予定です。最新の詳細なデータは以下の公式HPに載っているのでこちらも是非ご覧ください。


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