米Big Health社が開発したDaylightは、18歳以上の成人における心配や不安の改善、全般性不安障害(GAD)の管理を目的としたDTxで、全体的な精神的健康と幸福感を向上させるための非処方箋型のツールとしての役割を果たします。
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主な機能
Daylightは、認知行動療法(CBT)に基づいた完全自動の心配・不安改善プログラムです。CBTの技法は、対面式セラピー及びデジタルプログラムといった観点から研究され、多くの人の心配や不安を軽減するのに有効であることが実証されています。
二分程のアンケートで自分の不安タイプを確認し、個人に最適な不安治療プログラムを提供します。毎日数分間プログラムを実践すると、三週間ほどで効果を発揮し、定期的な使用で持続的な効果を望めます。重要な特徴の一つは、ユーザーがいつどこにいても、使用したいときに使用できることです。
臨床的効果
鬱傾向のある患者向けの臨床試験では、71%の患者が不安の臨床的改善、57%の患者が全般的な気分の改善、47%の患者がは不眠症の改善を経験しました。さらに一人当たり1,836ドルの医療費削減効果があることが示されています。
まとめ
経済協力開発機構(OECD)の国際調査によると、新型コロナ感染症の蔓延に伴い、日本国内で鬱病を患う人の割合が二倍以上、アメリカでは約四倍に増えているといいます。感染症が急拡大している地域での、不安や憂鬱に関連したメンタル不調の訴えだけでなく蔓延に伴う経済への打撃も大きく、全世界で急増している不安症状が与える影響は計り知れません。
そうした現状の中、通院する必要なくメンタル不調への治療を受けることができるDaylightは革新的なサービスといえるでしょう。今後の動向に目が離せません。